「?そ、そっか」


私は彼の思考がどう転んだのか分からず、ただ返事をするだけだった。


そして、優香達も戻って来た所で名残惜しい気持ちもありながら、私達は別れた。その後皆に根掘り葉掘り聞かれたけど、本当に何も無かったので出るものは無い。


そして更衣室で着替えている最中、皆が男の子と番号を交換したと聞いて、しまったと思った。彼との繋がりは、続けようと思えば続けられたのだ。


だけど今更後悔してももう遅い。着替えが済んで男子更衣室の出口前で待ってみたけれど、結局もう結城くん達は居なかった。


その数日後、大雅くんに「水色の可愛いハンカチを買った」と報告する結城くん。その彼と私が再会するのは、優香から連絡先を紹介され、会社の面接のような会話を結城くんとメールでした後の事。