本当にそうだ。移動だけでも汗かくのに、屋外だったら私…汗が気になって気になって楽しめなさそう。
「ねぇ、じゃあプール行こうよ」
「プール?」
優香の言葉に私は聞き返した。
「いや、だってプールだったら屋内もあるし、日焼けの心配も無いでしょ?
柚希だって汗気にしないで遊べるし」
優香の唇は弧を描いた。優香の優しさが心に染みる。
「うん!うんうん!
いいと思う!プール!優香ありがとう!」
私は精一杯首を縦に振って、肯定を全身で表現した。
「私も賛成〜 」
「私は遊べるならどこでも」
安澄も凜華も続けて返事をしてくれる。
「なら決定だね」
優香は子供のように笑った後、スケジュール帳を出して細かい日時を決めていった。