「あ、百木君、おはよう！」

「おはよう、高野さん。」

私は桜の木の都市伝説を誰かに話したくて百木君に聞いてみた。

「ねぇ、百木君、この学校の桜の木の都市伝説知ってる？」

「うん、知ってるよ、高野さんはそのはなし、信じてる？」

なんだ…知ってたんだ。

「知ってたんだね、信じてるかどうかは…うーん、どちらかというと信じてないかなっ」

「ふふ、うん、そうだよね、高野さん、今日の放課後、暇？」

「え？暇だけど…どうして？」

「都市伝説が本当だって証明してあげる。放課後、1人で屋上にきて。」

「え？証明ってどういうこと？」

「それは放課後のお楽しみ。」
そう言って百木君はニコッと微笑んだ。
…なんかキュンとした。