ｶﾞﾗｶﾞﾗｶﾞﾗ…
教室のドアを開けて教室にはいるとクラスの半分以上は揃っていた。座ってる人半分、話してる人半分くらいかな。
私は小夜と席を確認しに行く。
「あー、遠いってわけでもないけど近いわけでもないね。」
「うん、出席番号関係なしになってるんだね。」
時間もないし、私は隣の席の子の名前だけ確認して席に座ることにした。
…百木桜太
春生まれなのかな？名前からしてすごく春って感じがする。
自分の席に向かい、丁度座ったところで先生が入ってきた。
「皆座れー、軽い自己紹介などやるぞ」
「俺はこのクラスの担任、心木真(ｺｺﾛｷﾞ ﾏｺﾄ)だ。３年間よろしく！」

なんかいい感じの先生だな。
先生の名前も聞いたところで私は隣の席の子がどんな子か気になって隣の席をみた。
…！
この子、多分だけど桜の木のところにいた子！
はやく話しかけたい。そんな欲求が私の中にできていた。

あー、はやく先生話し終わって！
お願いだから！
それから先生は入学式の説明など色々として5分後くらいに話し終わった。

「よし！これから並んで体育館行くぞ！出席番号順に並んでくれ」

よし、話し終わった。
私は迷わず隣の席の子…百木桜太君に話しかけた。