黒い日記

「おー、きたきた。」

この人は確か…長谷くん?それに、幸也くん、真奈ちゃん、乃亜ちゃん?なんで?

少し視線を変えて見ると、そこには、

「由斗!?」

そこにいたのは、ボロボロになった、由斗だった。

「どうしたの!?ねぇ、大丈夫なの!?」

「はっ、こいつまじでなにも気づいてなかったんだな。」

「どれだけ演技うまかったんだよ。あ、由良チャンがばかだっただけ?」

「どういうこと?由斗はいじめられてたの?」

「そーゆーこと。みればわかるでしょ。それでさぁ、最近こいつの苦しむ姿みれなくて?どうすればいいかなーって考えた時ね、思い浮かんだの。あ、大事な大事な妹をいじめてやろって♪」

真奈ちゃんってこんな子だったの…?

それに、由斗はいじめられてて、これから私がいじめられる…?

「…おい、由良には…手を出すな…」

「あっれー?あんたまだ喋る気力あったの?幸也、はい、ガムテ」

「はいよっ」

幸也くんの手により由斗は口をガムテープで塞がれてしまった。手と足はもとから縛られてた。

「ねぇ、幸也くん、なんでこんなことしてるの?私の知ってる幸也くんは…」

「うっせーな、あんなの作ってんに決まってんだろ。お前に見せた顔、ぜーんぶ。」

う、そ…私は密かに片思いしてたのに。
そんな幸也くんが由斗をいじめてたなんて…