キミの音を聴きたくて



「ステージ?
何かしたいことは……」



「ライブのようにするのはどうですか?」



ライ、ブ……?
その言葉を聞いた途端、一瞬で体がゾッとする。




「そうすれば、観客も全員楽しめると思うんです」



回りからは、「なるほど」「それもいいかも」と、肯定の声が聞こえる。



─────ねぇ、どうしてこんなにも神様は意地悪なの?





「ライブという意見が出ましたが、他に案がある人はいますか?」



錦戸くんがそう聞いても、クラスは既にライブをすることに胸を高鳴らせている。
これではもう決まってしまったようなものだ。



私ひとりが反対したところで、きっと何も変わらない。
この状況からの変更は難しいだろう。



……もう、なんて理不尽なんだろう。
この世界は、きっと不都合なことばかりだ。