「そういえば、音中さ……」
「静かにしなさーい。
これから文化祭の話をするわよー」
何か言いかけた錦戸くんを遮るように、担任の先生が入ってきた。
文化祭、か。
この学校は他の学校よりも少し早く文化祭を行う。
理由は、夏休み明けは地域でのお祭りが多いから。
そうなると、学校での文化祭に足を運んでくれる人が少なくなる。
だから、毎年夏休み前に行われているらしい。
というのも、以前に錦戸くんが教えてくれたことだ。
「まず、実行委員を決めます。
なるべく部活に入っていない人がい……」
「先生!
俺、やります」
先生が言い終える前に手を挙げたのは、錦戸くんだった。
クラスのムードメーカーが立候補したことで、クラスが騒がしくなる。



