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昼休み、家から持ってきたお弁当を教室で広げる。




「陽葵ちゃん、一緒に食べよう」



こうやって日々ちゃんに誘われるのは未だに慣れないけれど。
友達とこうして食べることが、本当に楽しい。



机を合わせて、ふたりで並んで食べ始める。



今日のお弁当の中には、私の好きな具材がたくさん入っている。
口に運ぶと……やっぱり美味しい。



「陽葵ちゃんのお弁当、いつもすごいよね。
お母さんが作ってくれているの?」



その質問に、一瞬顔が強ばった。



日々ちゃんには悪気なんて全くない。
でも、無邪気な顔で聞いてくるなんて心が痛くなる。




咄嗟に笑顔をつくって。



「……うん、そうだよ」



渇いていた喉を潤すように、お茶を流し込む。