高校に入学した音中陽葵は、生徒会長の天音奏汰に出会う。

屋上で音楽の授業をサボっているときに偶然居合わせたふたりは、なぜか音楽を嫌っていた。


そんな中、陽葵はクラスメートに心を開き始める。

丸山日々、錦戸昇達に出会い、楽しい毎日を送っていくはずだった。


文化祭ではバンドを結成してライブをする予定だった陽葵のクラス。

しかし、ボーカルの相川舞優が出られず大ピンチに。

そこで陽葵が歌うことになる─────。

けれど、陽葵にはどうしても歌いたくない理由があった。



それが、自分が歌ったせいで姉の命を亡くしてしまったこと、だった。

そして、姉の音中澄恋が奏汰と付き合っていたことを知った陽葵は、彼が歌わないのも自分のせいだと悲観的になる。

そんな陽葵を変えていくのが、友達や家族、そして奏汰だった。


距離が縮まっていくうちに、陽葵は奏汰に好意を抱くようになる。

しかし、それは姉の彼氏で……許されない恋だった。

それでも奏汰には幸せになってほしい。

その気持ちで動く陽葵に、やがて奏汰の心境も変化していき……?




陽葵と奏汰の過去と向かい合い、前を向いて歩いていく音楽を交えた青春ストーリーです。