キミの音を聴きたくて



お姉ちゃんの全部が好き、だなんて。



────チクリ。



一瞬、こんなに想われているお姉ちゃんを羨ましく思った。




今でも先輩は、お姉ちゃんのことが好きだ。



もうこの世にはいないお姉ちゃんのことを、ずっと想い続けている。



そんなの虚しいだけ。
そう言ってしまえばそこで終わりだ。



やっぱり彼は、まだ前を向けてはいないんだろう。




少し憂鬱になりながらも、先輩と談笑できて幸せだった。






そして、ついに。
お姉ちゃんのお墓へとやって来た。



あれから3年以上が経って、初めてこの場所に来た。



そのきっかけは、間違いなく天音先輩との出会いだ。