「私は、あなたのことが嫌いです」
気づけば、勝手に口が動いていた。
このときは無性に腹が立っていた。
だって、何も知らないこの人に知ったような口調で言われたくない。
私のことなんて……何も知らないくせに。
他の人のことなんて知ろうともしていないくせに。
浅はかな考えで意見するなんて、信じられない。
でも、言ってしまってからハッと我に返る。
覚えている限りでは、とんでもないことを言ってしまった気がする。
あまりにも感情的になってしまったため、詳しくは覚えていない。
って、私、今……生徒会長に向かって何を……?
記憶が確かなら、思わず啖呵を切っ……て………?



