キミの音を聴きたくて



「いいんですか?」



「……別に。
遠慮はするな」




これを、大人の余裕と言うのだろうか。



たった2学年違うだけなのに、随分と大人びて見える。



そして、自分の幼さに悔しさを覚える。





「俺はブラックコーヒー」



「私はカフェラテで」



店内に入ると、オシャレでレトロな装飾が目に入った。




選択したメニューまで私の方が子どもっぽいことにショックを覚えた。



無難にパンケーキとカフェラテを頼んだけれど。
やっぱり、私がどんなに手を伸ばしても、彼には届かない。



とはいえ、ブラックコーヒーを飲めるわけでもないから、そのことは私の中で留めておこう。




「……好みは違うんだな」



「お姉ちゃんと、ですか?」



そう尋ねると、核心を突かれたように黙り込む。