キミの音を聴きたくて



「……どうしてこうなったんだ」



初めて口を開いたかと思うと、不服そうに見下ろされる。




「私の母が言い出したんです。
天音先輩と私でお姉ちゃんの墓参りに行ってみないか、って」



お母さんからのお願い。



それは、まだお姉ちゃんのことを気に病んでいる天音先輩と。
墓参りに行くことだった。




私にとっては好都合。



天音先輩が嫌がることは目に見えていた。



でも、きっかけがあれば話してくれるかと思い。
あれからすぐに彼の家へ電話をかけて、約束を取りつけた。




あと数日で冬休み。



空からは少し雪が舞っていた。