◇◆◇



当日は、本当に早くやってきた。



まだ1ヶ月も先のことだと思っていたのに、私達は今ステージの上に立っている。





相川さんと話し合いながら、曲づくりは順調に進んだ。



文化祭のときにつくったオリジナル曲をピアノバージョンにして歌うことにした。



それを編曲する作業が本当に大変で、何日もかかった。




けれど、無事にこうして歌うことができる。



それは、本当に幸せなことだ。





錦戸くんが指揮棒を振って、相川さんの伴奏が始まる。



それに合わせて、私達は息を吸う。