「うん!
陽葵ちゃんなら、そう言ってくれると思っていたよ」
相川さんは、満面の笑みでそう答えてくれた。
返答に心の底からホットして肩をなでおろす。
もう託してくれるわけない。
本当はそう思いながらここへ来た。
でもみんなは、私の予想をはるかに超えていた。
どうしてか、こんなに頼りない私のことを信じてくれているの。
ドキドキ、ドキドキ。
また速くなる心音。
どうやらこの気持ちはもう誤魔化せないみたいだ。
彼の大切な人を奪った私が、そう思う資格なんてないのに。
そんなこと、許されるはずがないのに。
気づいてしまったら、もうこの気持ちは止められない。
「お姉ちゃん……」
ごめんなさい。
私─────天音先輩のことが好き。



