売店に行くとちょうど端の席が空いていたから私たちは向かい合って座った。 「ごめん、急に。 夏芽が日野くんに話しかけようとしてるの見てたら、つい。」 美貴は静かに話し出す。 「一応聞くけど、夏芽、日野くんに先生のこと好きって言ってないよね?」 「え…うん、美貴にしか言ってない。」 美貴はそう、と呟いて 息を静かに吸った。