「えっ?」 それからワンテンポ遅れて、声を発した。 「私が先生のこと好きになったきっかけ、知らないでしょ?」 先生は黙って首を上下にふった。 その様子を見て、私はあのときのことを思い出しながら 話し出した。 ―――ちょうど1年前の 高校2年の梅雨の時期。