「いやまじで、よく頑張ったよ。」


放課後、いつもの特別教室で

ふたりして解答用紙の点数を凝視する。


「赤点続きだった私がまさか82点なんて...!!」


そう、大の苦手な数学で

私にとって前代未聞の高得点をたたき出していた。


「信じられなさ過ぎて28点の書き間違えかと思った!」


「俺がそんなミスするわけないだろ。」


先生はそんな憎まれ口をたたきながら


「きゃー!」


わしゃわしゃと私の頭をなでる。