...え? この声...まさか、先生? 「...うそ」 「ほら、ついたぞ」 そう言われて前を向くと いつの間にか特別教室についていた。 抱えた時とは真逆で、ゆっくり私を下す。 そして、ゆっくりオオカミの頭をとって― 「はぁー、かぶりものってやっぱ暑いんだな。」 「っ!!」 先生はため息をつきながらそう言った。 や、やっぱり先生だったんだ―! じゃあ私、先生にお姫様抱っこされてたの!? 嬉しいけど...恥ずかしい。