「えっ!」 素早くトレーを片付けて次の教室に私を連れ出した。 美貴...切り替え早い。 だけど、私の腕を引っ張る美貴はすごく頼もしくて 「ふふっ」 思わず笑みがこぼれた。 廊下に出ると、お昼時のせいもあって かなり人が多くなっていた。 生徒の家族や他校の生徒もいて 猫とうさぎの格好をした私たちはやっぱり人目をひいているようで 「わー猫さんとうさぎさんだー!」 「なにあれ!コスプレ!?」 「いいなー私もしたい!」 あちこちからそんな声が聞こえてきた。