「こ、これ...この間落としていったやつ」


「う、え、あ」


なんか...美貴の緊張具合もひどいけど

翔太もなかなかじゃない?



「じ、じゃあ」


「う、うん。あ、りが、と...」



美貴は翔太から受け取った

歴史の教科書と漢文書と電子辞書をぎゅっと握ってぼーっとしている...


一体何をどうしたらこんなに物を落として


こんなに二人して動揺するの!?



「...」


「...」