力なく話しながら、机に突っ伏す日野くん。


その姿を見ていたら

私の片思いを思い知らされて胸が締め付けられる。

だけど、同じように傷つく日野くんを放っておくことはできるわけなくて

私は吸い寄せられるように日野くんの前の席に座り

日野くんの髪を撫でた。


「えっなに―」


「顔あげないで!」


「は、はい」



思わず触れてしまったけど

我ながらかなり大胆なことをしていることに

体中の熱が上がるのを感じる。