唇を離し、私がそう言うと


「おまっ...大胆すぎ」


先生は耳だけじゃなくて顔まで真っ赤にしていた。


「ぷっ」


「な、に笑ってんだよっ!」



動揺する先生が子犬みたいで可愛くて


この姿だけは私しか見たことないといいな


なんて、考えながら




どうか、先生が私だけを見てくれる日が来ますように



そう願っていた―――。