ぎゅっとスカートの裾を握りしめる。

その様子を見て先生は苦しそうに顔を歪めて

口を開いた。



「...わからないんだ」


「...え?」


「...日野を見てるとほっとしたりドキッとしたり

他の男のとこに行ってほしくねぇ...とか思うし。



―けど、この間みたいに羽奈のことになると

いてもたってもいられなくなるし


羽奈のことを好きだと思う気持ちは変わらずある。」



「...」