「そんで、松本んとこ、行ってこい」




…いつの間に、こんなにかっこよくなってたんどろう。

誰よりも一番近くで翔太のこと見てたはずなのに

私の知らない翔太が、ここにいる。


でもやっぱり、翔太が優しいのはずっと前から何も変わってないー。



「翔太」



これだけ翔太が気持ちを伝えてくれたんだから

私もちゃんと伝えなきゃ。


私は小さく息を吸って真っ直ぐに顔を上げた。




「私、松本先生が好き。

だから、翔太の気持ちには応えられない。」