私は力いっぱい顔をそむけた。


「あっ...」


その瞬間、翔太への罪悪感が全身を駆け巡る。


だけど少しずつ近づく翔太の唇に

キスの予感を感じて拒まずにはいられなかった。



どうしよう...翔太の顔、見れない。

どうしよう...っ。


この場を逃げ出したくても逃げ出せない状況に

無意識のうちに握り拳をつくる。


するとふぅーっと翔太が大きく息を吸って



「バカ夏芽!!」