先生にバレーでの勝負をふっかけたとき。

優しくて、曲がったことが嫌いな翔太は

あんな卑怯なことしない。


それにその勝負は翔太が十分有利な立場にあることはわかっていたはず。


にも関わらず、翔太が毎日朝練をしていたのは―


『夏芽を松本なんかに渡したくないから』



私のことが好き、だったから...。




私、最低だ。


気づいていたのに

見て見ぬフリするみたいに

翔太の気持ちを無視していた。