いちごとたっぷりのチョコソースに生クリーム。

美味しいはずなのになにも感じない。

むしろ


「…っ、ふ…ぇ」


苦しくて切なくて

涙の味がする。


「…」


「ごめ…しょ、た」


先生のことを考えては涙が溢れてとまらない。

だけど今朝私を誘ってくれた翔太の気遣いを無駄にしちゃいけないから

どうにかこらえようと片手で目をゴシゴシとこする。


すると。


ジャリー


「夏芽」