だけどそれから10分経っても来る気配がない。 夏休みだから、終礼はすぐに終わるはずなのに。 もしかしてもう帰ったんじゃないか。 俺は急いで下駄箱に向かい、日野の上履きがまだ残っているか確認しようとした。 だが、日野の下駄箱がどれかまでは知らない。 「くそっ…」 俺は下駄箱を出て日野がいないか辺りを見渡す。 そのとき、校舎の窓の向こう側に日野の姿が見えた。