本当は羽奈さんのところまで先生を案内するつもりだった。

けど、できなかった。

私じゃない誰かのために必死な先生を見たくなかったから。


「なにがっ…振り向いてくれてるとこよ…っう、」


全然違った。

本当に馬鹿な勘違い。


『もうずーっと一緒にいる幼なじみなの。』


先生は

ずっと羽奈さんだけを見てたんだ。