「もうずーっと一緒にいる幼なじみなの。」 「…っ」 ーーー思いだした。 羽奈さん。 あの日、松本先生と一緒にいた女の人。 松本先生が耳を真っ赤にしながら雨に濡れないように守っていた女の人。 松本先生の…好きな人。 「あ、ついた。案内してくれてありがとう、夏芽ちゃん。」 「はい…」