夏芽の気持ちにはずっと前から気付いていた。

でも相手は教師だし、夏芽がどんなにアイツのことが好きでも

アイツは夏芽のことは相手にしないと思っていた。


でも違った。



雨が降っていたあの日、俺は自分の部屋で勉強をしていた。

ふと窓の外を見ると

夏芽の家の前に見覚えのない黒い車が止まるのが見えた。