生まれた頃からずーっと近くにいたんだから簡単に切り離すわけないじゃん。

大事な幼なじみなんだよ。


「ほら、早く学校行くよ!」


自転車にまたがってトントン、とサドルを叩く。

その仕草を見て翔太はほっとしたような笑顔で駆け寄ってきた。


「私を置いてけぼりにするなんて、100年早いのよ!」


「いってぇ!!」


背中を一発、平手で殴ってやった。

うん、やっぱり私たちはこうでなくっちゃ。


「よし、学校まで飛ばしてくぞー!!」


「きゃーー!!」