「なに、いらない?」


まさかの展開に私が固まっていると

先生がのぞき込みながら聞いた。


「いるに決まってるじゃん!

でも私…ご褒美もらうようなことなんにもしてないし」


私がそう言うと先生はふわっと優しく笑って。


「ばーか。俺があんな粘れたのはお前が見ててくれたからだろ。」