先生は私の頬をつまみながら

こう言った。


「俺は絶対負けないから

お前は黙って俺だけを応援しとけ。」


「っ!」


先生のキレイな目に

私が映ってる。

そのぐらいの距離で真っ直ぐ私を見つめ


「日野のアピールだって

まだまだ好きになるには足んねぇしな。」



くしゃっといっぱいのシワを寄せて笑いながら

ピンッと私の額を弾いた。



「自分で惚れた男とか言わないで。」


「ははっ!」