「周防夏海! 真っ赤な顔して、なに悶絶しとるんだ!」


「先生。私、女になりました」


「は? なにを言っている。いいから、授業に集中しろ」


「はい」




 こんな状態で集中出来るかっての。



 しかし、廊下側の一番後ろに座っていたのに、あの先生よくわかったな。



 ふと見ると、窓際にいる雪乃がブイサイン。全てわかったというような顔をしていた。



 ああ、やっぱり認めたくない……。