ジュースを販売するトラックが入口に来ていたとかで、買ってきてくれたらしい。
その気持ちが本当に嬉しい。
春真くんから受け取ったそれ。ソフトクリームにかぶりつく。
「美味しい!」
実は春真くんに会うことが楽しみなのと、緊張でお昼は食べていない。
こんなに緊張するのは、ちゃんと正面から春真くんを見ようと決めたから。1人の男子として……。
「少し歩きましょうか」
「うん」
これもデートになるのかな。
デートって好きな人とするもの、なのかな? じゃあ、友達だったらただのお出かけ?
「そうだ。春真くん、付き合ってほしい場所って……」
「あ。あれは、夏海先輩を誘う口実です。ごめんなさい」
申し訳なさそうに頭を下げる春真くん。



