さっきまで疾風といたとか言っていたけれど、まさかあの2人が仲良くなるなんて思いもしなかった。
私としては複雑。
3人で遊びたいって言うけれど、何だか複雑で返事出来ないでいる。
「お待たせしました」
木陰のベンチで池の水面を見つめていた私。
いつかの公園に現れた春真くんは、やっぱり変わらない笑顔。
デートの日に何となく来た公園。
春真くんの悩みを聞いて、私が変わった理由を話した公園。
思い出の公園を待ち合わせの場所にしたのは、ここで話した方がいいと思ったから。
「ごめんね。こんな遠い場所を指定してさ」
「大丈夫ですよ」
そう言って春真くんは後ろ手にしていた手を前に突き出す。
「クリームソーダ。飲みますか?」
「うそ、ありがとう! すごく喉渇いてたの!」



