『最低……ですね』 出会ってすぐに嫌われるという人生初の大事件が起こった。 誰に嫌われても大丈夫だ。でも天使くんにあんな目を向けられて、胸にマンホール並の穴があいた気分。 「夏海、泣かないでよ」 「天使くんを守りたかっただけなのに」 「そうね」 雪乃に撫でられると落ち着く。子供みたいだけど、周りの視線に耐えられない今は子供でいたい。 「なんかさ、私ってすごく不運じゃない?」 「財布ないあたりがね」 「……やっぱりぃ」 「あとさ」