【完】天使くん!これは友情ですか?恋ですか!?



「ごめんな。俺、すげーガキだったもんな。本当のことを言わないまま別れることが、お前のためだって思ってたけど。お前を助けるつもりが、過去に閉じ込めちまった。何もかも、自分のためだったんだ。だってさ、振られるってわかってんだもんな」




 告白出来るわけないだろって、笑う疾風がカッコよく見えた。




「告白されてたら、どうしたかな。私……」


「さあな。ぎこちなくなってたかもしれねぇし、普通に友達やれてたかもしれねぇし、冗談だって笑われてたかもな」


「笑わないって」


「どうだか」




 動き出したのは心だったみたいで、私の目から流れる涙は止まらない。



 頬を濡らして、服を湿らせ、恥ずかしい姿を晒しているというのに気分だけはよかった。