【完】天使くん!これは友情ですか?恋ですか!?



「俺から話してもいいか?」


「疾風……が?」




 ものすごく緊張する。



 何を言われるのかを覚悟して来たわけじゃない。言うために来たものだから、まさか言われる立場になるなんて考えもしなかった。



 普通は考えるの?
 普通は、何から何まで予想してから会いに行くの?



 私には出来なかった。
 考えたら、逃げたくなるから。




「いろいろ、ごめん。全部、俺がいけなかったんだ」


「そんな、私……っ」




 驚きの言葉が飛び出す。
 謝られることは、もっと予想していなかったからドキドキしてしまう。



 優しくされたら、どう答えていいかわからない。




「水族館で会った時、本当に腹が立った」




 わかってる。
 あんな冷たい目で見られたら、嫌でもわかるよ。