こんなに笑える。
まだ、疾風と笑い合える。大丈夫。今からでもやり直せる。
確信した私に、疾風はトドメの一言を突き刺す。
「夏海、やっぱバカだわ」
やっぱりってなに?
久しぶりにこうやって話をして、やっぱりだなんて失礼すぎると思う。
「バカじゃないし」
「ま、夏休みなのに制服着て学校行くくらいだからな。真面目になったってことか?」
「あー」
「どうした?」
「……補習、だから」
「ぷっ。やっぱバカじゃ――」
「それ以上言わないで。惨めになる」
疾風の雰囲気が違うから戸惑う。でも話しやすくて、今の疾風は好きだ。



