【完】天使くん!これは友情ですか?恋ですか!?


「不良だから、真面目だから、男だから、女だから……そういうの、やめたいんだよ」




 生徒会の1件で、モジャの中で何かが変わったらしい。
 それで私が出てくるってのは不思議で仕方ない。




「先生はどうしたいんですか? 私に何を求めてるんですか?」


「お前はどうしたい?」


「だから、私は生徒会なんて――」


「少しでいい。考えてくれないか?」




 モジャはさっきまで使っていた教科書を片付け、それを手に持つと私の肩を叩いた。




「周防を生徒会に薦める理由は……」


「今ある昔ながらの伝統を変えたい。そういうこと?」


「まあ、な」