疾風の怒りは当然のこと。
殴るんじゃなくて、もっと話し合えばよかったはずなんだ。
親友だったんだよ。信頼していたはずなんだもの。
疾風にだって、何か事情があったはずなのに……バカだ、私。
顔を上げると、そこに生徒会長の足が見えて震えた。
「夏海? だっけ。ぼくたちの関係を邪魔しないでくれるかな。お互いに好きなんだよ。わかるだろ?」
「……わからない。それは好きって感情じゃない。少なくとも、雪乃は違う!!」
振り上げられた手を見て、私は目を瞑った。
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