【完】天使くん!これは友情ですか?恋ですか!?




 そういうところは空気が読めるし鈍感じゃない。



 春真くんは人に対してすごく鈍感。だから、きっと誰かを傷つけてしまうんだろうな。



 純粋で素直な自分が嫌いだと言っていた。
 優しすぎて、自分を責める春真くんが見ていて切なくなる。




「夏海先輩?」


「あ、ごめんなさい。うん、春真くんの言う通り。カッコイイ方が好きかな」




 デート中に、もう苦しくなる話はやめよう。泣きたくなることは、またいつかでいい。



 今はたくさん楽しむ。せっかく、春真くんが誘ってくれた大事な日なんだから。




「春真くん、どれが似合うと思う?」


「僕は、可愛いのを付けて欲しいんですけどね」