「どんなに人が多い東京ドームでも、美咲を見つけてやる」 まるで、糸に引かれているようだった。 ゆっくりと顔が近付き、唇が触れる。 優しいキスから、激しいキスへ。 久しぶりに触れる遥希の唇に、あたしはじりじり焦がされていった。 会うと分かる。 触れると、もっと分かる。 あたしは、遥希から離れられないことを。 ずっとこうしていたい。 やっぱり、あたしには遥希しかいない。