「それでもあたしは見たいと思う」 あたしも遥希と同じように、真っ赤な顔をしているのかもしれない。 「東京ドームに溢れるファンを見て、びっくりするかもしれないけど。 でも、こんなにたくさんの人を虜にする遥希は、あたしのものなんだって思えるから」 「……そうだよ。俺はお前だけのもの」 遥希の低い声に胸を揺さぶられる。 ぐいぐい引かれて、さらなる深みにはまっていく。