そのキスで、覚えさせて






そんなあたしに、遥希は言う。




「だから会わせたくなかったんだ」



「……え?」



「お前の中のカッコイイ碧を壊したくなかった」




あたしは遥希をじっと見ていた。

遥希は少し紅くなって横を向く。

いつもの照れ屋遥希のお出ましだ。

こんな遥希がやっぱり大好き。





遥希はあたしの碧への気持ちを大切にしてくれていたのだと、初めて気付いた。


碧が大好きなあたしに苛つきながらも、カッコイイ碧のイメージを崩すことなんてしなかった。

夢を持たせ続けてくれた。

だから、ファンはファンらしくしてろ、なんて言っていたんだ。

そんな遥希の優しさに胸を打たれた。