「ごめん……遥希」




あたしは、リビングで待つ遥希に告げる。

遥希は相変わらず笑顔であたしを見たが……





「ごめん……」




言葉を発したあたしの頰は、なぜか涙で濡れていた。





「ごめん……」



「おい、美咲!?」





あたしは、慌てる遥希の胸に飛び込み、わんわん泣いた。