遥希は甘く切ない声で、縋るように告げた。 「お前が別れるって言っても、別れてやらねぇ」 だけどあたしは、 「……え?別れる!?」 素っ頓狂な声を上げ、遥希を凝視していた。 やたら胸がドキドキする。 なんで別れるって話になるの? まだ、妊娠のことも伝えていないのに! 遥希も驚いたようにあたしを見た。